◎11月号『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■11月号『住民と自治』の主な記事
●特集●国民健康保険再生への視座
◦国保が抱える問題点と再生への視点芝田英昭
◦国民健康保険事業会計の財政分析から見えてくる改革課題吉田忠正
◦国保現場の現状と苦悩石田 恒
◦相手を説得するためにはインパクトのあるデータが必要
-私たちは自らデータ・実態を把握・発信し、たたかってきた国保が抱える問題点と再生への視点寺内順子
◦「全ての人に国保証」実現への取り組み荒川常男
◦ほんの紹介 『水俣の教訓を福島へ~水俣病と原爆症の経験をふまえて』久保田紗和
◦資料紹介  環境NGOによる地球温暖化についての資料集の開発
-CASA「CD-ROM版資料集2011『地球温暖化』」上園昌武
◦書評  二宮厚美+田中章史『福祉国家型地方自治と公務労働』白藤博行

●連載●
◦シリーズ東日本大震災⑦
 高齢者福祉施設の現実と再建への課題佐俣主紀
◦美山育造の帰ってきた風彩きゃびん
 第16回 キモノで傾く美山育造
◦調べて解決! わがまちの「子どもの貧困」
 第8回(最終回) 「子どもの貧困」根絶に向けて―報告書・提言書にまとめる中村強士

■香川自治研「月報」の記事
○東日本大震災から考える地方自治の課題(6)
○自然エネルギーの町・梼原町視察記
○頻発する災害への対応=上級救命講習に参加して
○北インドの旅=インドイスラム文化をなぞる

◎10月号『住民と自治』&かがわ自治研「月報」をお届けします

■10月号『住民と自治』の主な記事
特集●ホンモノの地方自治を語り合う
◦憲法どおりの日本をつくる―人間の復興か、資本の論理か石川康宏
◦新たな段階に入った地域主権改革、 どう考え、どう取り組んでいくのか
本誌編集部
◦ナショナル・ミニマム概念の再構築を本多滝夫
◦大阪市内初の市民共同発電所藤元百代
◦ミニ水力発電による地域おこし―くるくるエコプロジェクト(長野県大町市)
傘木宏夫
◦自治体学校 奈良から浜松へ中嶋 信/小井修一/三橋良士明

●連載●
◦シリーズ東日本大震災⑥
 自治体の防災計画・防災対策のあり方中村八郎
◦美山育造の帰ってきた風彩きゃびん
 第15回 自治体労働者のシアワセの探し方美山育造
◦調べて解決! わがまちの「子どもの貧困」
 第7回 頼れるところはここにある―④制度・地域資源を調べる中村強士

■10月号「月報」の記事
○東日本大震災から考える地方自治の課題(5)
○「原発の安全神話を考える」講演会に参加して
○「HIBAKUSYA」は世界の共通語
○北インドの旅=インドイスラム文化をなぞる(4)

■かがわ自治研「月報」に原稿をお寄せください

◎9月号『住民と自治』&かがわ自治研「月報」をお届けします

◆9月号『住民と自治』誌の主な記事
●座談会●「人間の復興」へ 自治体現場からの直言
佐藤力也/小笠原純一/菅野恒信/嶺岸祐子/森 久一/鈴木達也/平岡和久

◦被災者の「人間の復興」を最優先した復興を―復興構想会議「復興への提言」批判
岡田知弘
◦「帰ろう山古志へ」―中越地震からの山古志復興が意味するもの青木 勝

◦介護保険法改正と地域包括ケアシステム佐藤卓利
◦仕事は楽しく、組合活動も楽しく―豊橋市学校用務員の業務拡大・改善運動
長坂敏正
◦コミュニティと民主主義が復興に向かうパワーを引き出す竹下登志成

●連載●
◦シリーズ東日本大震災⑤
 生活相談の取り組みに見る被災者生活再建への課題吉田直美
◦わが自慢の研究会 京都研究所・地域医療政策研究会
◦美山育造の帰ってきた風彩きゃびん
 第14回  万年ヒラ社員を希望します その弐美山育造
◦調べて解決! わがまちの「子どもの貧困」
 第6回 もう少し深く知りたい―③面接調査中村強士

◆9月号「月報」の記事
○東日本大震災の支援のため「現地に行って見たい行動派」に参加して
○東日本大震災から考える地方自治の課題(4)~原発と自治体
○北インドの旅=インドイスラム文化をなぞる(3)~仏教の源流を見る

◎8月号『住民と自治』&香川自治研「月報」をお届けします

■8月号『住民と自治』の主な記事
●特集●持続可能な農山漁村に向けて
◦持続可能な漁村集落へ―志和岐地区調査から―中嶋 信
◦住田型木造仮設住宅と林業・農山村佐々木一彦さんに聞く
◦吉延の自然、棚田の原風景を将来につなぐ集落営農を目指して田岡 清
◦有害獣問題で問われていること―展望を示すことは日本社会の緊急課題佐藤 誠

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◦INAX事件最高裁判決と自治体労働者河村 学
◦自治体問題研究所第51回総会から
◦自園調理を求める給食裁判をたたかって(愛知県田原市)大羽康利

●連載●
◦美山育造の帰ってきた風彩きゃびん
 第13回  万年ヒラ社員を希望します その壱美山育造
◦シリーズ東日本大震災③
 全住民避難に必要な対応について―三宅島全島避難の経験から平川大作
◦シリーズ東日本大震災④
 復興財源をめぐる議論状況と問題の所在平岡和久
◦調べて解決! わがまちの「子どもの貧困」
 第5回 たくさん?わずか?―②アンケート調査中村強士

■香川自治研「月報」の記事
東日本大震災から考える地方自治の課題(3)
第13回働くものの学習交流集会in愛媛レポート
近代化遺産 香川県農業試験場本館にふたたび光を!(完)

◎7月号『住民と自治』&かがわ研「月報」をお届けします

■7月号『住民と自治』の主な記事
●特集●大震災・原発危機からの地域再生
◦飯舘村の計画避難と小規模自治体のあり方菅野典雄
◦自然エネルギーの全面的利用による災害復興を大友詔雄
◦原発誘致の夢の果て ◎惨禍のフクシマから清水修二
◦浜岡原発の永久停止・廃炉を求めて ◎「世界一危険な原発」の地元から
林 克
◦地域の環境への挑戦を、今だからこそ
 ◎「環境文化都市」飯田の地域エネルギー政策小林敏昭
◦地方政治の変動を考える―首長・議会の対立と地域政党から矢部拓也
◦第53回自治体学校in奈良(7/23~25)ガイダンス

●連載●
◦シリーズ東日本大震災②
 被災者の状況と医療現場からみた東日本大震災村口 至
◦調べて解決! わがまちの「子どもの貧困」
 第4回 調査をはじめよう!―①資料・文献調査中村強士
◦美山育造の帰ってきた風彩きゃびん
 第12回  酒ときどき憲法、のちフォーラム美山育造

■かがわ研「月報」の記事
○東日本大震災から考える地方自治の課題(2)
○近代化遺産 香川県農業試験場本館にふたたび光を!(3)
○北インドの旅=インドイスラム文化をなぞる(2)

■お詫び~~
7月号「月報」の表題で、英語表記の誤りがあります。
(正)Jul.1,2011 ←(誤)Jan.1,2011

◎6月号『住民と自治』&香川研「月報」をお届けします

■『住民と自治』の主な記事
●メッセージ・被災地から全国へ
◦復興に関する研究提言、被災地の住民・団体との共同にご協力を(岩手)
菅野恒信
◦福島県における震災の現状と問題点小川英雄

◦東日本大震災からの復旧・復興に向けて岡田知弘
◦●シリーズ東日本大震災①
 東日本大震災からの住宅復興とまちづくり塩崎賢明
◦ともにがんばろう!東北―三陸の被災自治体を訪ねて山口 毅氏に聞く
◦読者のひろば・大震災にひと言
●小特集●絆再生の地域づくり
◦人々の絆と地域福祉を考える金川めぐみ
◦南医療生協の「ささえあい たすけあい 地域だんらんまちづくり」(愛知県)
大野京子
◦無縁社会から有縁社会への紡ぎなおし~つなげ、ひろげ、むすびつく
 人と人の輪(和)~(名古屋市南区・森の里荘自治会)小池田 忠
◦「埼玉県生活保護受給者チャレンジ支援事業」教育支援員事業
 ―貧困の連鎖を断つ取り組み五島萌子

◦第53回自治体学校in奈良(7/23~25)ガイダンス
◦人と自然にやさしい農業を求めて―農薬中毒への取り組みから有機農業へ
川妻干将

■「月報」の記事
○東日本大震災から考える地方自治の課題
○近代化遺産 香川県農業試験場本館にふたたび光を!(3)
○<北インドの旅>インドイスラム文化をなぞる(1)アクシデント

■第53回自治体学校(奈良、7月23~25日)リーフレットをご覧ください(『住民と自治』に挟み込んでいます)。

◎5月号『住民と自治』&香川研「月報」をお届けします

◆5月号『住民と自治』の主な記事
特集●自治体の事業仕分けを仕分けする
◦特別調査 市区町村の「事業仕分けに関するアンケート」のまとめ
自治体問題研究所組織部
◦自治体の事業仕分けとその民主的統制榊原秀訓
◦岡山市「市民事業仕分け」の経験から杉本規道
◦市民判定人方式の公開事業評価の現実と問題点―ふじみ野市の場合―ふじみ野市職員労働組合
◦町田市・小平市の事業仕分け楠野晋一
◦東日本大震災のお見舞いと被災地の復興に向けて岡田知弘
◦社会保障・税に関わる番号制度とは何か
 ―社会保障制度の市場化・営利化から考える黑田 充
◦3~5歳児に安全でおいしい主食を
 ―保育所給食基準改善求める長崎の取り組み魚谷廣二
◦書評 『基礎から学ぶ私の町の国保問題』高林秀明

◆香川研「月報」の記事
○全国研究所からの「大震災に一言」募集
○近代化遺産 香川県農業試験場本館にふたたび光を!(2)
○第53回自治体学校のご案内など
○釜山慶州ひとり旅(最終回)

◎4月号『住民と自治』&「月報」をお届けします

■4月号『住民と自治』の主な記事
特集●公契約条例は新たなステージへ
◦公契約条例制定運動の意義と展望永山利和
◦私たちをわくわくさせる野田市公契約条例田中 一
◦川崎市契約条例の一部改正について小澤邦彦
◦図書館事業を継続的に発展させるために―図書館事業の公契約基準の提起―
松岡 要
◦京都流・楽しくはじめる公契約運動中井教雄
◦小規模自治体で考えるTPP
 ―長野県中川村全村挙げてのTPP参加反対デモ本誌編集部
◦住民投票で止めた文化会館建設 ●その経過から学ぶもの(長野県佐久市)
吉川 徹
◦政府・自治体におけるアスベスト対策の現状と課題南 慎二郎

■4月「月報」の記事
○東日本大震災による被災者のみなさんにお見舞い申し上げます
○近代化遺産 香川県農業試験場本館にふたたび光を!
○≪新聞コラム≫3月12日付け新聞コラム欄
○釜山・慶州ひとり旅~古都を歩く~

◎3月号『住民と自治』&「月報」をお届けします。

★3月号『住民と自治』の主な記事
●特集●2011自治体財政の論点
◦政府予算と2011地方財政のゆくえ 森裕之
◦2011年度自治体財政の焦点 平岡和久
◦2011年度「税制改正大綱」にみる 民主党税制改革の論点 鶴田廣巳
◦合併自治体の財政はどうなる?―危惧される自治体リストラ 初村尤而
◦地域循環構造の分析と産業連関表の活用 入谷貴夫
◦絆を強め対話を広げる2つのアンケート
 ―河村「構造改革推進」市政転換をめざして(名古屋市) 塚本紀子
◦住宅政策の再構築に向けて 平山洋介
◦財政分析で自治体財政のなにを見るか
 ―透けて見える格差拡大の再生産のメカニズム 高橋直榮
◦20年目のセミ殻調査が示す自然度の変遷
 第5回京都セミ殻調査報告書から 米澤信道
◦新たな中期計画づくりを見据えて
 ―第1回『住民と自治』編集委員会議から『住民と自治』編集委員会議

★3月号香川自治研「月報」の記事
○「公契約運動推進のための交流会議」に参加して
○賑わった「瀬戸内国際芸術祭2010」を総括したいが……
○釜山・慶州ひとり旅~捨てる神と拾う神~

◎新年あけましておめでとうございます

新しい年が明けました。昨2010年は、政権交代という「時代の画期」に胸ふくらませたものですが、歴史には紆余曲折がともなうことを再認識しました。通常は前進と後退が繰り返されるところに進歩が見えるはずなのですが、混沌とした滞留の状態にあるというのが現状ではないでしょうか。すなわち、若者の職業選択の自由が閉ざされていること、現役の勤労者に就業管理が強化されて賃金保障が不安定になっていること、高齢者の年金・医療保障に「健康で文化的な生活」が脅かされていること、さらに少子化対策としての「子ども手当」が現金額の多寡で混乱していること、これらは短期だけではなく中長期のビジョンを描くことが不可欠であると考えます。こうした滞留状態を打開するため、地方自治の前進という観点から課題解決に接近してみましょう。
 第1に、若者、現役の勤労者、高齢者や子どもたちは地域に生活する身近な住民であるということから、若者の就職問題、低賃金による消費の冷え込みによる地域経済の問題、高齢者福祉へのサポートなどの具体的施策を喫緊に打ち出すことです。そのうえで、自治体ではできないことを国に対して政策要求をすることです。いわゆる「補完性の原則」の実践です。
 第2に、若者、現役の勤労者、高齢者、母親などの各層がそれぞれにおかれた現状と問題点を議論する「場」を自治体が積極的に提供することです。さらには各層がおなじ地域住民として連帯できるような「場」も必要となるかもしれません。地域に暮らす多様な人びとのネットワークづくりは自治体の役割のひとつで、その音頭をとるべきです。これは自治の醸成にも繋がるもので、「近接性の原則」を具体化したものといえます。
 第3は、自治体は、短期政策あるいは中長期ビジョンを地域に暮らす人びととともに創りあげる努力をすることです。これまでは自治体が「ビジョン案」を作成して、パブリックコメント、少人数の審議会などの手法を採用して「住民の声」を汲み上げようとしていますが、多数の声にはなっていないのではないでしょうか。インターネットで「100人委員会」を検索しますと、京都市、松江市、広島県教育委員会、鹿児島県などがチャレンジしているようです。「地域住民が主人公」という姿勢を体現している努力だといえます。
 以上の3点は大きな予算は必要ではありません。しかし、相応の時間を必要としますが、地域民主主義の対価だとすれば、それも地方自治の前進という買い物ができるでしょう。自治体は地域の暮らす人びとの生存権を保障することに存在意義があります。地域に暮らす人びとと自治体が議論することにより、混沌とした滞留の状態を少しでも改善し、わがまちのビジョンを共有することができれば、地方自治の前進の一歩となると考えます。
 2011年、県下の自治体に「100人委員会」が創られて、百家争鳴の地域づくりが沸き起こる地方自治が前進する「元年」にしたいものです。同時に、香川自治研では、「月報」の定期発行と内容の充実、役員体制と事務局の再編成に着手して、「リ・セット香川自治研」をめざします。みなさんのご協力とご理解をお願い申し上げます。
 元旦 香川県自治体問題研究所 田村彰紀