◎3月号『住民と自治』&「月報」をお届けします。

★3月号『住民と自治』の主な記事
●特集●2011自治体財政の論点
◦政府予算と2011地方財政のゆくえ 森裕之
◦2011年度自治体財政の焦点 平岡和久
◦2011年度「税制改正大綱」にみる 民主党税制改革の論点 鶴田廣巳
◦合併自治体の財政はどうなる?―危惧される自治体リストラ 初村尤而
◦地域循環構造の分析と産業連関表の活用 入谷貴夫
◦絆を強め対話を広げる2つのアンケート
 ―河村「構造改革推進」市政転換をめざして(名古屋市) 塚本紀子
◦住宅政策の再構築に向けて 平山洋介
◦財政分析で自治体財政のなにを見るか
 ―透けて見える格差拡大の再生産のメカニズム 高橋直榮
◦20年目のセミ殻調査が示す自然度の変遷
 第5回京都セミ殻調査報告書から 米澤信道
◦新たな中期計画づくりを見据えて
 ―第1回『住民と自治』編集委員会議から『住民と自治』編集委員会議

★3月号香川自治研「月報」の記事
○「公契約運動推進のための交流会議」に参加して
○賑わった「瀬戸内国際芸術祭2010」を総括したいが……
○釜山・慶州ひとり旅~捨てる神と拾う神~

◎新年あけましておめでとうございます

新しい年が明けました。昨2010年は、政権交代という「時代の画期」に胸ふくらませたものですが、歴史には紆余曲折がともなうことを再認識しました。通常は前進と後退が繰り返されるところに進歩が見えるはずなのですが、混沌とした滞留の状態にあるというのが現状ではないでしょうか。すなわち、若者の職業選択の自由が閉ざされていること、現役の勤労者に就業管理が強化されて賃金保障が不安定になっていること、高齢者の年金・医療保障に「健康で文化的な生活」が脅かされていること、さらに少子化対策としての「子ども手当」が現金額の多寡で混乱していること、これらは短期だけではなく中長期のビジョンを描くことが不可欠であると考えます。こうした滞留状態を打開するため、地方自治の前進という観点から課題解決に接近してみましょう。
 第1に、若者、現役の勤労者、高齢者や子どもたちは地域に生活する身近な住民であるということから、若者の就職問題、低賃金による消費の冷え込みによる地域経済の問題、高齢者福祉へのサポートなどの具体的施策を喫緊に打ち出すことです。そのうえで、自治体ではできないことを国に対して政策要求をすることです。いわゆる「補完性の原則」の実践です。
 第2に、若者、現役の勤労者、高齢者、母親などの各層がそれぞれにおかれた現状と問題点を議論する「場」を自治体が積極的に提供することです。さらには各層がおなじ地域住民として連帯できるような「場」も必要となるかもしれません。地域に暮らす多様な人びとのネットワークづくりは自治体の役割のひとつで、その音頭をとるべきです。これは自治の醸成にも繋がるもので、「近接性の原則」を具体化したものといえます。
 第3は、自治体は、短期政策あるいは中長期ビジョンを地域に暮らす人びととともに創りあげる努力をすることです。これまでは自治体が「ビジョン案」を作成して、パブリックコメント、少人数の審議会などの手法を採用して「住民の声」を汲み上げようとしていますが、多数の声にはなっていないのではないでしょうか。インターネットで「100人委員会」を検索しますと、京都市、松江市、広島県教育委員会、鹿児島県などがチャレンジしているようです。「地域住民が主人公」という姿勢を体現している努力だといえます。
 以上の3点は大きな予算は必要ではありません。しかし、相応の時間を必要としますが、地域民主主義の対価だとすれば、それも地方自治の前進という買い物ができるでしょう。自治体は地域の暮らす人びとの生存権を保障することに存在意義があります。地域に暮らす人びとと自治体が議論することにより、混沌とした滞留の状態を少しでも改善し、わがまちのビジョンを共有することができれば、地方自治の前進の一歩となると考えます。
 2011年、県下の自治体に「100人委員会」が創られて、百家争鳴の地域づくりが沸き起こる地方自治が前進する「元年」にしたいものです。同時に、香川自治研では、「月報」の定期発行と内容の充実、役員体制と事務局の再編成に着手して、「リ・セット香川自治研」をめざします。みなさんのご協力とご理解をお願い申し上げます。
 元旦 香川県自治体問題研究所 田村彰紀

◎2011年正月号『住民と自治』 香川自治研「月報」をお届けします。

■『住民と自治』の主な記事
●新春てい談●財政分析学習から 開かれた自治体へ
松本武洋/酒井芳博/大和田一紘
◦【新年のごあいさつ】「地域主権改革」の危険性と新しい地方自治への展望 岡田知弘
◦神奈川県内全自治体アンケートから
 ―転換期の自治体の「行財政運営の現況と課題」角田英昭
◦自治体労働組合として住民の中へ
 「絆」アンケートが浮き彫りにした府民の本音(大阪府)久保貴裕
◦第10回地方自治研究全国集会(10/16~17・岡山市)から
 公務労働者としての仕事の誇りを求めて中島正博

■「月報」の記事
○2011年の年頭にあたって
○全国研究所からの新春情報
○香川自治研「月報」の回顧と展望(夢)
○釜山・慶州ひとり旅~地下鉄駅騒動~

■2011年も「月報」原稿をお寄せください。

★12月号『住民と自治』「月報」をお届けします

★12月号『住民と自治』の主な記事
●特集●第15回全国小さくても輝く自治体フォーラム
◦開催地・酒々井町 歓迎あいさつ小坂泰久
◦記念講演●小規模自治体と地域振興、再生の課題岡﨑昌之
◦シンポジウム●地域主権改革と小規模自治体の課題露木順一/小坂泰久/岡田知弘
◦第15回全国小さくても輝く自治体フォーラムin酒々井 参加者アピール
◦ふるさと再生に頑張る人たちの交流の場を作る(京都府)桑原由美子
◦農商工連携が開く「内需主導型経済」への展望(神奈川県)小畑 一
◦座談会 「日野宿発見隊」でまちが変わり始めた
◎図書館と市民のすてきな関係(東京都日野市)渡辺生子/日野宿発見隊のみなさん

★12月号 香川自治研「月報」の記事
○第10回地方自治研究全国集会の分科会運営にかかわって
○中国四国ブロック医療介護学習交流集会に参加して
○2010ベトネム・カンボジア駆けある記
●今月「月報」に付録があります
2010年archives 1~12月号の目次一覧です
新しい年も「月報」原稿をお寄せください
良いお年を

☆11月号『住民と自治』・「月報」をお届けします

■11月号『住民と自治』の主な記事
●特集●公共交通再生と住民の交通権
◦地域公共交通再生への政策課題 地域住民の交通権保障は国と自治体の責務 土居靖範
◦地域公共交通会議の現状と課題―東海地区の事例から森田優己
◦乗合公共交通再編における行政と事業者等の
 分担・調整の可能性と課題(長野県須坂市)吉田 樹
◦福岡市の生活交通政策と生活交通条例寺島浩幸
◦大阪市コミュニティ系「赤バス」存続運動の到達点と今後の展望是枝一成
◦「市民に身近な信頼される議会」を目指して(京都府京丹後市)大同 衛
◦レポート「新しい時代の地方自治像研究会・公開研究会」本誌編集部

■11月号「月報」の目次
○論点点描 自治体病院の現状と課題
○中四国ブロック医療介護学習交流会に参加して
○第13回市町村議会議員研修会のご案内
○2010ベトナム・カンボジア駆けある記

<『住民と自治』最初のページに織り込んでいますアンケートにご協力ください>

★10月号『住民と自治』・「月報」をお届けします

◎『住民と自治』の主な内容
特集●公務の構造改革に抗する「全体の奉仕者」像
公務の市場化を考える城塚健之
加西市包括業務委託計画とその論点(兵庫県加西市)岡田章宏
指導員が作った『私たちの学童保育ビジョン(改訂版)』(広島市)大内理枝
“図書館は、市民の財産です”~冊子づくりから市民対話へ(大阪府富田林市) 田中礼子
公務員制度改革を問い直す―全体の奉仕者か政権の奉仕者か晴山一穂

高齢者の貧困が、かいま見えた―多摩市民生活実態調査の報告①池上洋通
第2回現地に学ぶ『地域自治組織』セミナーin上越市
 一歩前進した、住民自治への模索斎藤 太
自治体学校 福井から奈良へ永山利和/五十嵐正夫/吉田恒俊

◎「月報」の内容
論点点描・地方財政制度の焦点課題
住宅団地で進む高齢化
ベトネム・カンボジア駆けある記

◎ 9月号『住民と自治』・「月報」をお届けします

■ 9月号『住民と自治』の主な記事
〔特集〕介護に希望を―介護保険10年
介護保険の導入・展開から読むその本質と改革の動向篠崎次男
介護保険10年 その流れと現実小川栄二
働きつづけられる介護職場をめざして(長野県)古川 仁
一人ぼっちにしない福祉のまちづくり(東京都)鐘ヶ江正志
2010年宮崎・口蹄疫被害の現状と対策、再建への課題牧村 進
正規・非正規が共同し清掃職場の仕事と待遇を改善(奈良県大和郡山市)福永一義
自治体・公務公共関係職場で働く青年労働者は仕事にどう向き合っているか
松山友幸

■9月号「月報」の記事
第52回自治体学校in福井に参加して
地方自治研究全国集会in岡山 第20分科会のご案内
2010ベトナム・カンボジア駆けある記~シェムリアップ編1

<香川自治研「月報」に原稿をお寄せください>

香川自治研の本を「県立図書館」で閲覧できます

◎香川自治研の本を「県立図書館」に寄贈しています。郷土コーナーでご覧ください。
 『地方分権の検証』2010年
 『三木町の地域自立戦略』2007年
 『道州制台風接近中』2006年
 『自立(自律)をめざす四国自治体フォーラム』2005年
 ◆貸し出しもOKです。
 

8月号『住民と自治』 「月報」をお届けします

◎8月号『住民と自治』の主な記事
●特集●地方自治再建を私たちの手で
「新しい時代の地方自治像」を求めて白藤博行
具体的課題から地方自治像研究スタート―リレー報告「地域主権と自治体」から 霜田博史
一括交付金化 何が問題か平岡和久
「フォーラムの会」発足のご紹介と入会のお誘い竹下登志成
「全国小さくても輝く自治体フォーラムの会」発足総会アピール
新政権と農山村再生―「アンチGM」から「誇りの再生へ」小田切徳美
地域から国保改善の具体的提言を―大阪・門真国保実態調査に取り組んで 長友薫輝

◎香川自治研8月号「月報」の記事
急浮上する都道府県の役割問題
自治労連第10回地方自治研究集会in岡山のご案内
ベトナム・カンボジア駆けある記 ハロン湾

◎会費・誌代の納入をお願いします。

自治体学校・福井(追加訂正)

リレートークの最後は、NPO法人もやいの湯浅誠さんでした。貧困者を救え!に、行政は積極的に取り組んでほしいと訴えました。

2日目は8つの分科会と2つの講座でした。同時に、現地分科会が4コース開催でした。

■来年は、奈良で開催されます。